信じてたのに…チェーン店の“やらかし”5選

1. 「またすき家か」ネズミ騒動に見る衛生リスクと信頼の崩壊

2024年、SNSで拡散されたすき家の店内を走るネズミの動画が、大きな騒動へと発展しました。
映像では客席の下からネズミが何匹も顔を出し、清潔感や管理体制に対する疑念が一気に広がりました。

飲食店における衛生問題はイメージダウンに直結します。しかも一度でも“やらかす”と、
その後いくら努力しても回復には時間がかかるのが現実です。


2. 飲食店の信用を揺るがした過去の不祥事・炎上事件5選

ここでは、消費者の信頼を大きく失った重大インシデント5例をご紹介します。

● ① 焼肉酒家えびす 集団食中毒事件(2011年)

富山・福井などの「焼肉酒家えびす」で、腸管出血性大腸菌(O111)による集団食中毒が発生。
4名の死亡者を出し、事業停止・倒産へ。
**“生肉提供の管理がずさんだった”**ということが明るみに出たことで、食品業界全体に大きな衝撃を与えました。

● ② スシロー “おとり広告”問題(2023年)

目玉商品「うに」が全然売ってなかった…!
そんな消費者の声をきっかけに「おとり広告」が発覚し、景品表示法違反で行政指導を受けたケース。
信頼低下で株価も下落しました。

● ③ マクドナルド「異物混入騒動」(2015年)

複数の店舗で商品の中にビニール片や歯などの異物が混入していたことが発覚。
製造・検品体制の不備が問題視され、企業イメージと売上に大打撃を与えました。

● ④ セブン-イレブン「おむすびにゴキブリ混入」騒動(2024年)

2024年2月、セブン-イレブンで販売された「梅香る混ぜ飯おむすび紀州南高梅」にゴキブリのような異物が混入していたとして大きな話題に。該当商品は埼玉県内の約370店舗で販売されており、同地域のセブン全店舗で商品回収が行われた。
製造元は武蔵野フーズ(群馬県)で、製造工程で混入した可能性が指摘されている。SNS上では「これはもう食べられない」といった声が相次ぎ、異物混入による企業イメージの毀損リスクを改めて印象づける事例となりました。

⑤ びっくりドンキー ネズミ混入騒動(2022年)

2022年末、びっくりドンキーの都内店舗で提供された料理にネズミが混入していたとされる写真がSNSに投稿され、瞬く間に拡散。
公式サイトでは調査結果と共に謝罪文が掲載され、該当店舗の営業を一時停止する措置が取られました。
信頼回復のための対応の迅速さと透明性が問われる一件となりました。


3. なぜ“やらかし”はなくならないのか? その裏にある構造的課題

一見、従業員のミスや管理不足が原因のように見えるこれらの問題。
しかし、多くのケースで共通しているのが、経営層のリスクマネジメント不足です。

  • 人員を極限まで絞ってコストを削る

  • 衛生管理や教育を“自己責任”に丸投げ

  • 問題発覚時の初動対応の遅れや軽視

特に焼肉酒家えびす事件では、社長の初動コメントが「たまたま運が悪かった」という印象を与え、
遺族や世間の怒りを買う結果となりました。


4. 食品衛生は“見えない敵”との戦い

飲食店において衛生管理は命綱です。細菌は目に見えず、一度の判断ミスが致命傷になりかねません。

代表的なリスク例として:

  • 腸管出血性大腸菌(O157・O111):肉の生食で感染、重症化・死亡例あり

  • ノロウイルス:感染力が極めて強く、加熱不十分や手洗い不足で店内クラスターに

  • 異物混入:金属片、虫など。見た目の問題だけで信頼が吹き飛ぶ


5. まとめ:飲食店の“信用”は何よりも重い

飲食業界は日々の努力と信頼で成り立っています。
ひとたび信用を失えば、どれほど美味しい商品や丁寧な接客をしていても、再び選ばれるまでには長い時間とコストが必要です。

そして、そのリスクを最小限に抑えるためには、現場の努力だけでなく、
経営層がいかに“食”を真剣に捉え、適切な管理体制を構築しているかが問われています。

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