【ミャンマー地震に学ぶ】南海トラフ地震は他人事じゃない。想定被害と私たちの備え

1. ミャンマーで発生した地震とその影響

2025年3月下旬、ミャンマー北部を震源とするマグニチュード7.7の地震が発生しました。震源の深さは10kmと浅く、現地では大きな揺れにより建物の倒壊や火災が発生。死傷者も多数報告され、電気や通信などのインフラにも大きな影響が出ました。

SNSでは地震直後の混乱の様子や避難する人々の映像が広がり、改めて地震の恐ろしさとその突然さを世界中に印象づけました。

こうしたニュースを目にして、「地震慣れしている日本では起きない」と安心する人もいるかもしれません。しかし、次に大地震が発生する可能性が高い国こそが、実は日本なのです。


2. 南海トラフ地震とは?――予測される巨大災害

日本政府の地震調査研究推進本部は、南海トラフ沿いで今後30年以内にマグニチュード8~9級の地震が発生する確率を70%~80%と予測しています。南海トラフは、静岡県沖から九州東方沖まで広がるプレート境界であり、過去には100~150年周期で巨大地震が繰り返し発生してきました。

最後に起きた南海トラフ地震は1946年の昭和南海地震。その時からすでに80年近くが経過しており、専門家の間では「いつ起きてもおかしくない」という見方が広まっています。

特に近年の研究では、プレートのひずみが蓄積されている兆候が捉えられており、次に発生する南海トラフ地震は、日本列島の広範囲に深刻な被害をもたらすとされています。


3. 被害想定――“壊滅的”な災害になる可能性

内閣府の試算によれば、南海トラフ地震が最悪のケースで発生した場合の被害は次の通りです:

  • 死者数:約32万人(津波による死者が大半)
  • 負傷者数:約62万人
  • 住宅全壊:約238万棟
  • 避難者数:約950万人
  • 経済被害:最大で220兆円

さらに、太平洋沿岸部では津波が地震発生から数分~10分程度で到達する可能性があり、避難が間に合わない地域も多く存在します。
また、地震発生直後には、電気・ガス・水道・通信といったライフラインが麻痺し、都市機能の停止や物流の混乱も避けられません。


4. 想定される影響地域

南海トラフ地震の影響を直接受けるとされているのは、以下のような地域です:

  • 東海地方(静岡・愛知・三重)
  • 近畿地方(和歌山・大阪・奈良)
  • 四国地方(高知・徳島・愛媛・香川)
  • 九州東部(大分・宮崎)

これらの地域では、津波の被害が特に懸念されており、特に高知県黒潮町では最大34mの津波が想定されています。これは、10階建てのビルに匹敵する高さです。

内陸部でも建物倒壊や火災、地盤液状化による被害が見込まれており、日本全体が影響を受ける巨大災害になることは間違いありません。


5. 私たちが今からできる備え

大規模地震を100%防ぐことはできません。しかし、備えることで被害を大幅に減らすことは可能です。

● 備蓄の考え方:分散と期間を意識する

自宅での避難生活が長期化するケースを想定すると、最低でも1週間分の備蓄が推奨されます。また、避難所ではなく自宅や車中避難、親戚宅などに一時的に避難するケースも多く、備蓄の分散配置が重要です。

  • リュック型の持ち出し袋:家の玄関やすぐに手に取れる場所に。家屋倒壊のリスクも考慮。
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  • 自宅用の備蓄:水・食料・生活必需品などを1週間分。トイレや簡易コンロもあると便利。
  • 車載用の備蓄:毛布・水・非常食・モバイルバッテリーなど。車中泊時にも役立ちます。

● 家庭での備蓄例

  • 飲料水:1人1日3リットル × 7日分
  • 非常食:レトルト食品、缶詰、カップ麺、乾パンなど
  • 衛生用品:簡易トイレ、ウェットティッシュ、生理用品
  • その他:懐中電灯、携帯ラジオ、モバイルバッテリー、現金(特に小銭)

● 自宅の安全対策

  • 家具の転倒防止器具を設置
  • ガラス飛散防止フィルムの活用
  • 避難経路や出口の確保(物が倒れて出られない状況を避ける)

● 情報収集手段の確保

  • ハザードマップ(自治体サイトなど)
  • 災害用伝言ダイヤル「171」の使い方
  • スマートフォンの緊急速報アラートをオンに

● 地域との連携

  • 自治会の防災訓練への参加
  • ご近所や家族との避難場所・連絡手段の共有
  • 高齢者・障がい者などの支援体制を確認

6. まとめ:今こそ防災意識を“自分ごと”に

今回のミャンマー地震は、「大地震は外国の話」と捉えがちな私たちにとって、強烈な警鐘とも言える出来事でした。そして南海トラフ地震は、決して空想上の脅威ではなく、すぐそこに迫る現実の危機です。
日本に住む以上、地震と無縁で生きていくことはできません。しかし、備えることは誰にでもできる。そして、それが命を守る確率を高める唯一の手段なのです。
今できる備えを、一歩ずつ始めていきましょう。「その日」は、私たちが思っているよりも早く訪れるかもしれません。

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