息をつかせぬアクションや、目を見張るような壮大な景色、ハンカチなしでは前が見えないようなラブストーリー。映画館なんかだと特に当たりを引いた時にうれしくなる感動のポイントですが、おうちでまったりしているときに必ずしも求めるものではありません。肩ひじを張らず、まったりとみることが出来るドラマ、それが孤独のグルメです。
作品概要
1,2年はお世話になっている、ドラマの中では一番好きな作品の中の一つです。ほんわかしたストーリーと毎回毎回美味しそうなグルメの数々はどれも見逃せない、というか片時も見逃すことが出来ないようなアクションなどは一切ないので、寝る前に一話とか、ご飯作ってる間に一話とか何なら半分だけとかちょっとずつ見ても全く困らない、そんな気軽さが何よりの魅力と言えます。
原作者はある意味どの作品より有名
- 作 者: 久住昌之
- 出版社:扶桑社
- 掲載誌:月刊PANJA・SPA!
- コミックス:全2巻(32話)
- 実写ドラマ:各シーズン12話、シーズン8まで(2021年5月現在)
コミックスでというより、ドラマになって人気と知名度が急上昇した作品です。
作者の久住昌之という方はこの作品の原作者という事、お酒好きという情報以外一切存じませんが、本編の舞台になった飲食店へ出かけるショートストーリー?『ふらっとくすみん』で毎話見かける為、一方的に顔なじみのような気分になれるおじさんです。
一話=ストーリ+食べる+α
主人公の井之頭五郎こと松重豊さんは輸入雑貨商。主にクライアントの住まいや事務所へ向かうところから物語は始まり、商談を終了後、または何なら商談中にでも突然空腹に見舞われる特異体質を持つ井之頭五郎さん。一度空腹を覚えてしまえば商談中でもお構いなし、お客をほっぽって飲食店探しをし、そのお店を全力で堪能して帰る。
この『腹が減った』時の松重さんの表情が何とも言えないんです。
そしてその舞台となったお店を改めて原作者の久住昌之氏が再度訪問して実際の味を堪能する、毎回そんな流れです。
おすすめポイント
松重豊さんの良い食べっぷり
作品を好きになる中で前半パートの職務中の五郎さんも楽しむようになるんですが、入り始め、魅力を感じるのは圧倒的に後半のお食事パートでしょう。
毎度いろんなお店に入店する都度、魅力的なメニューの数々にたじろぎオーダーに逡巡。少々優柔不断に過ぎる感はありますが、それが店内のメニュー紹介に丁度一役買っています。
そして食べる量が多い。ドラマ見る限り、ほぼ全部完食しているように見えるのですがそこら辺の細かいところは抜きにして、とにかく食べっぷりがよい。中華でいえば、前菜、副菜、主菜、ご飯・麺からもう一回主菜とご飯を行くような感じ。そしてものっすごい美味しそうに食べる。
食レポなんかでもありがちですよね、不慣れなアイドルなんか連れてくるとおいしいっていうだけでまるで美味しそうに見えない。でもそこは熟練俳優松重さん。いわばこのドラマは美味しい料理を美味しく見せるカメラワークと、美味しそうに食べる松重さんとの共演作品と言えるものです。
最近ではすっかり中年俳優に困ったときは悪役は香川照之さん、ボケ役は生瀬勝久さん、そして濃すぎないキャラが必要な時はこの松重豊さんと言った具合に、出演していない作品を探す方が難しいくらいの売れっ子さんになってしまいましたが、松重さんの初主演作品がこの孤独のグルメだったんだとか。
メニューが一々美味しそう
設定上、下戸の五郎さんですが焼き鳥でも焼肉でも関係なし。普通にウーロン茶オンリーでお店に突撃していきます。いくら松重さんが美味しそうにメニューを食べていても元が美味しくなければ、作品は成り立たないでしょう。
各話毎、出てくるお店は和・洋・伊・中・韓、その他諸々、実に毎回毎回登場するお店のバラエティ豊富さと言ったら。もう、日本ってこんなに色んなジャンルのお店があるんですねを改めて実感させてくれる内容になっています。そして、それらが全部実在するお店というのだからまたそれも趣深いポイント。そう、テレビでこれ美味しそう、じゃあ食べに行こうが普通にできる、それがこの作品の魅力の一つです。
※お店はどうしても関東の割合が多いので、↑の楽しみ方は関東近辺の方に限られます。
もう一つがあまり日本でなじみのない料理ジャンルの魅力を紹介してくれる点にあります。個人的にそれが特に感じたのがドイツ料理編と韓国料理編。お隣の韓国と言っても焼肉とキムチ以外のメニューって数えるほどしか思いつくことはないでしょう。
ドイツなんて地球の反対側、ソーセージ以外の料理を挙げられる人自体僕は知りません。
そんな自分にとってあまりなじみの薄いジャンルでも魅力的に紹介してくれるので、実際のお店を訪れるのが距離的に難しくても近所で同じジャンルのお店探したり、何なら食材インターネットで仕入れて自分で作ってみても良し。新たな食の楽しみを見出してくれる、そんなきっかけにもなります。
毎度ゲストが意外と豪華
お話は大体毎話40分チョイ、前半輸入雑貨商としてのお仕事パート、後半の食事パートに分かれているのが大体の一話の流れです。そして一話につき各一人ずつゲスト俳優が登場するんですが、俳優一人一人が割と豪華。番組の性質上ジャ〇ーズとかなんとか坂さんのようなアイドル枠の華やかさはないんですが、中年~熟年の俳優さんたちがかわるがわる出演し、濃いっこい商談相手または飲食店店主・店員を熱演します。
特に柴田理恵さん、かたせ梨乃さん、渡辺えりさんがそれぞれ店主をつとめる会などは連続で見ると胃もたれしそうですが、なんか癖になる感がそこはかとなく漂っています。
孤独のグルメ見るならU-NEXT
ドラマ見るならU-NEXT
孤独のグルメを見るならやっぱりU-NEXT。各VODを見比べないと気付かないかもしれませんが、関連作品の収録数はやっぱりU-NEXTが群を抜いています。
孤独のグルメは現在シーズン8まで放送されていますが、そのナンバリングに含まれないスペシャル版まで、僕の知る限り全てのシリーズを楽しむことが出来ます。
31日のお試し期間がついてくるので、その間に取り扱い作品を確認すれば他社にはない作品の多さにきっと気づけるはず。見たい作品を31日以内に見終われば当然、無料期間中の解約も自由です。
番組数とジャンルが他のVODと比べて格段に多いので、お父さんはアクション映画、奥さんは海外ドラマ、お子さんはアニメなど一つのVOD加入でみんなのニーズへいっぺんに答えてくれるところもU-NEXTの魅力の一つと言えます。