年収制限付き160万円与党案 国民民主「あまりにセコい」インフレ進む中“2万円減税”【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2025年2月28日)

 「103万円の壁」の引き上げについて、国民民主党と合意とはならなかった自民党と公明党。結局、どれくらい減税されることになるのでしょうか?

■国民民主「あまりにセコい」

自民党 宮沢洋一税調会長
「それなりの案ができたものと思っておりまして。今回の国会に修正案という形で提出したいと思っておりまして」

 年収制限を条件に壁を160万円まで引き上げた修正予算案を28日、国会に提出する予定の自民党。

国民民主党 榛葉賀津也幹事長
「政府与党の出した壁の動かし方があまりにもせこくて。結果、中間層以上のメリットが、ほとんど希薄になっていったことが、1つの大きな私は問題点だったのだろうと思います」

 国民民主党は「中間層以上はメリットが少ない」と新年度予算案に反対する方針です。

 年収制限なしに178万円まで引き上げる国民民主党案では、年収によって年間で8万8000円から22万8000円の減税になります。

 年収制限付きの与党案では減税額は2万円から3万円。そのうえ、年収200万円以上は2年間の限定措置です。

国民民主党 榛葉幹事長
「平均1世帯9万円負担増しているのに、新しい制度・与党案でも2万円の減税ですよ。どうやって国民生活を強くしろと言うのですかね。本当に悔しい」

 およそ4カ月に及ぶ自公と国民民主党による協議の結果。街の人は…。

年収300万円 30代 自営業
「2万円もらえるのはいいですけど。国民民主案の11万3000円が2万円になっちゃう。それは痛いですね」

年収1000万円 40代 会社員
「もうちょっと上げてほしいなというところと、年収によって線引きされるのはちょっと困るかな。平等じゃないかなというのは思います」

 SNSでは、次のような投稿がありました。

SNSの投稿から
「200万円以上の年収に対する減税は2年だけかよ。850万円超えたら何の意味もない。まさに働き罰」
「年収の壁案、もう意味不明。所得制限があるから何も変わらないし、絞られるだけ絞られ、勤労意欲無くすわ」

■維新に「これをのめ」賛同要請

 一方、高校授業料の無償化で与党と合意し、予算案に賛成する方針の日本維新の会。与党は年収の壁を160万円に引き上げる所得税法の修正案に賛同を求めましたが…。

日本維新の会 前原誠司共同代表
「(自民党)森山幹事長から電話がありまして、『了解してもらいたい』ということでありました。いったん3党合意を結んだから、これをのめと言われても『はい、そうですか』ということにはならないということにはならないということを申し上げました」

 国民民主党との協議が不調に終わった後に協力を求められ、困惑しています。

 27日に急きょ3党協議を開き、維新に対して与党案を説明しましたが、維新は回答を保留しました。

 国民民主党は今後も「年収の壁」引き上げに向け、与党と協議を継続する予定です。

政治ジャーナリスト 後藤謙次氏
「この問題は残しておいたほうが国民民主にとって、参議院選挙に向けて有利な展開ができる」

(「グッド!モーニング」2025年2月28日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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