街角景気のバロメーターとしても注目されるマグロの初競りが行われ、「一番マグロ」は去年の倍近い2億700万円で落札されました。
■初競りマグロ2億700万円
例年より一日遅く始まった、今年の初売り。全国のデパートには、開店とともにたくさんの人が訪れます。
都内在住(50代)
「(Q.405万円のクルーズ旅行見ていましたけど)今まで頑張って働いてきたご褒美に、一発いいかなという感じです」
多くの客が訪れ、幸先の良いスタートを切ったデパート。活気のある走り出しは、5日の朝にもありました。
東京・豊洲市場の初競りには、この年最初の逸品を買い付けようと、目利きたちが集まりました。数えきれないほどの人たちが見つめていたのは、金に糸目をつけずに競り合われ注目される「一番マグロ」です。
沓間水産 沓間大作代表
「2025年の『一番マグロ』を狙いに来ました!」
今年、競り勝ったのは…。熱い戦いを制したのは、仲卸の「やま幸」と、寿司店を経営する「ONODERA GROUP」でした。金額を尋ねると次のように話しました。
やま幸 山口幸隆社長
「2億700万です」
去年の1億1424万円を大きく超える、過去2番目の高値。276キログラムの大物です。
釣り上げたのは、青森県大間の漁師。今回で8度目の「一番マグロ」だといいますが、笑顔がはじけます。
一番マグロを釣った漁師 竹内正弘さん(73)
「あと何年このまま釣りできるかなと、常に不安だからとんでもなくうれしいです」
うれしい反面、こんな心配もあります。
竹内さん
「社長とはいえ、従業員みたいなもんだからさ。税金払わなきゃ困るんだ」
一方、競り負けた人たちからは、こんなぼやきも聞こえます。
沓間代表
「僕らも買いたいと思ったけど、2億超えられるとね。だけど今年、いい年になるんじゃないですか」
沓間水産 阿部和広取締役
「去年の倍ぐらいだから景気も良くなってね」
■ウニも最高値…1貫40万円で提供
歴史に残る高値となったのは、マグロだけではなく…。
鮨 尚充 安田尚充さん
「今回700万円で一番のウニを競り落としました。最高のウニなので、ぜひ食べていただきたいです」
ウニとして史上最も高い値をつけ、うるし塗りの箱に詰められました。
競り落とした安田さんは、6日から東京・中目黒の店で1貫40万円で提供するということです。
(「グッド!モーニング」2025年1月6日放送分より)
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